行政書士の求人

ここ数年、行政書士試験の受験生が年々増加しています。

雇用不安の中、資格を取得し就職活動に生かそうとする学生の受験生も少なくありません。

しかし、行政書士事務所や行政書士法人の求人などをハローワークや求人誌で見かけることはほとんどありません。

これはどういうことでしょうか。

行政書士事務所の求人状況

現在、行政書士の求人は残念ながらほとんどありません。

その理由は行政書士事務所の形態にあります。

行政書士事務所のほとんどは個人経営です。

補助者(行政書士事務所の従業員)を雇用している事務所は数少なく、先生一人で業務を行っているところが9割近くになります。

さらに行政書士法人となるとさらに少なく地方都市では数えるほどです。

行政書士の求人を見かけることがほとんどないのは、求人そのものが少数だからです。

企業の行政書士の求人

では企業の行政書士の求人はどうでしょうか。

これはほぼ皆無といってよいでしょう。
行政書士の資格は企業の業務に直接役立つものは多くありません。
稀に建設関係や不動産会社などに行政書士の有資格者が勤務している場合がありますが、たまたま資格をもっていたかもっていても業務に直接生かしているわけではないのがほとんどです。
ひょっとしたら行政書士の有資格者の求人を出している企業もあるかもしれませんが、行政書士の資格で給与にそれほど差はつかないでしょう。

行政書士開業前

今後の行政書士求人の状況はどうなるでしょうか。 おそらく少しづつですが、増えると思われます。

平成17年行政書士法が改正され行政書士法人が設立できるようになりました。

行政書士法人とは、業務を組織的に行うことを目的として行政書士が共同して設立した法人のことです。今まで個人事業主として開業するしか方法のなかった行政書士が法人化できるようになり複数の行政書士や従業員が在籍する行政書士事務所が都心を中心に増えてきています。

さらに業務の効率化を図れるようになった行政書士法人はその売上を伸ばし、当然行政書士の求人必要になってきています。
今後もこの状況は変わることはないと思われます。

行政書士の求人のさがし方

まだまだ少ない行政書士の求人ですが、どのようにさがすのが一番よいでしょうか
数少ない行政書士の求人をものにするには、ハローワークや求人誌に頼るのは難しいです。
行政書士事務所の求人は大変人気があります。
たまたま見つけた行政書士の求人もすでに応募が殺到しており、採用される確率はかなり低いものになります。
現在インターネットによる営業が盛んな大手の行政書士法人や行政書士事務所は、ほとんどがホームページをもっています。
現在、人は募集しているが、とくにこれといって求人活動を行っていない行政書士事務所などは、事務所のホームページに求人を出している場合が多くあります。
こまめに近隣の行政書士法人、行政書士事務所のホームページやブログを探してみましょう。